12月4日(木)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~事例検討の効果的な進め方と倫理綱領の上手な活用法を学ぶ~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの野島です。
平日の夜間、貴重なお時間を使って5名の方が講座に参加されました。
急に冬の寒さがやってきた日で、木枯らしが吹いていました。
暖かいお風呂に入って早くお休みになりたい方もおられたかもしれません。
あらためて、ご参加くださりありがとうございました。
本日は少人数での開催となりましたが、
その良さを活かして、質問や共有の時間を多めに取りながら
合田先生のゆったりした語りの中で、じっくりと学んでいただけたことと思います。
時に頬杖をついて「うーん…」と考えたり、「うんうん!」と深く頷いたり、
とても真剣に取り組んでおられることが伝わってきました。
「倫理綱領は全てのCCの”共通の拠り所”です。」
と、合田先生が講座の中でお話ししておられました。
活動の分野や頻度はそれぞれ異なりますが、どんなCCにとっても、
ご自身のあり方を見つめ直す時間になったのではないでしょうか。
グループワークをこっそりと覗いてみると、
みなさん、とても丁寧に話し合っておられました。
休憩後の集合もゆっくり(全然構いません!)でしたし、
お声を聞いていても、控えめでおっとりされた参加者さんが多いかな?
という印象だったのですが、思いのほか白熱した議論になっていてましたよ。
きっと、熱い想いを内に秘めておられたんですね。
さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。
講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「事例検討と倫理」の講習の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。
参加された方の声
自分の課題だと思った点は、事例検討時に悪い点ばかりを探してしまい、事例のCCの良かった点や自分が学ぶべき点を拾い上げられなかったところである。事例検討の際、私はCCの悪い点ばかりに注目し、批判してしまった。グループワークの際に他の受講者から出ていた「この事例の良い点・悪い点を見ていきましょう。」という声掛けがあったにもかかわらず、私は悪い点ばかり挙げてしまったのである。その後、講師の会田先生から、「良い点、悪い点、両方を見ようとした発言は良かったですね。」と講評があった時にハッとした。
私はキャリアコンサルタントとして面談業務を行った経験は持たないが、実際の面談場面に立つことになった際、養成講座で勉強したような理想的な面談が最初からできるかといえば、できるわけがない。それこそ事例検討をされる側に立ったら、ダメ出しだらけになり二度と事例を出しなくなるかも知れない。そうなると自分の至らない点を客観的な目で講評してもらえるチャンスが大幅に減り、結果、日々の面談を反省することもなく、自分のキャリアコンサルタントとしての能力を向上させるチャンスを失うことにつながることに気づかされた。
また事例検討の際、どこが良くてどこが良くなかったのかを議論する際に、その判断の拠り所であり、立ち戻って確認するものとして倫理綱領があることを学び、判断に迷ったらこの倫理綱領に照らし合わせてどうかと考えることが、人の人生に関わるCCとして大切な基本姿勢なのだと気づかされた。
CCの自分が発する言葉や態度一つで相談者の人生を左右するかもしれないことを胸に刻み、倫理綱領に反しないことはCCとしての最低限の義務なのだと考えた。
今回の講座は、私の面談スタイルには「お節介」で「我儘」という要素があることを自覚する機会となりました。これまでの面談において、時に自身の成功経験や考えを伝えることで、相談者を特定の方向に誘導してしまう傾向がありました。これは、相談者の判断力・行動力といったパフォーマンスを私が軽視していたことに他なりません。深く反省すると共に、初心に戻り、倫理綱領の内容を改めて自分自身に叩き込む必要性を強く感じています。
事例検討に倫理綱領をベースに検討したので、「CCとしてのあるべき姿とは」を、倫理綱領からより明確に学ばせていただいた。例えば、第10条の「相談者の自己決定権の尊重」が出来ていないCCがいた場合、CC主導で相談者を引っ張ることがあるのだろうとか。
グル-プディスカッションを通して、2つの事例ともに倫理綱領に沿って面談ができていない等、悪い点から目についたので、発言をしていた時に、グル-プメンバーの「良いところもあるはず」の一声で、ハッとした、同時に事例をもってきた人の思いに気がつき、「ダメ出しばかりだと落ち込んでしまう」と思い、反省した。
相談者が個人の人生設計を自分でより良きものにできるように関わるCCが、わざと相談者を陥れようとしているわけではない、倫理綱領の書かれている内容の深い意味を知らないだけかもしれない。とすると、同じ立場のCCとして、倫理綱領を通して「相談者第一」を伝えていく必要があるのではないかと考えた。
まず初めに私の支援の在り方について再検討すると、相手の悪い面ばかりをみるのではなく、相談者の出来ているところ、やろうとしている面にも目を向ける。主観で判断するのではなく、立ち止まり、倫理綱領を意識しているか、相談者第一で支援ができているか、私の一言がどう影響するか等を鑑み、誠実さ、責任感、向上心をもって、その使命の遂行に励みたい。
次にCC仲間と事例検討をする場では、良い面にも目を向ける、倫理綱領に沿って、相談者第一の相談になっているか、多様な視点からディスカッションをしたい。なにより、事例を提供してくれたCC仲間が、事例を出してよかったと思ってくれる場になることが大事だ。CCとしての支援の在り方をチェックする機会になればと考えるので、CC仲間同士、お互いが相談者第一の面談を目指していきたいと思う。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講習の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。
グループワークで活発に意見交換を行なっておられたにも関わらず、
おひとりおひとりの意見を丁寧に拾い上げて、思考を深めておられました。
まとめを発表いただく際も、高い密度で的確にまとめておられました。
この学びの場を大切にしてくださったことが伝わってきて、とても嬉しかったです。
この先もCCとしての資質・姿勢を一緒に磨き続けていきましょうね。
またお会いできる日を楽しみにしております。
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。
