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12月7日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(相談記録の書き方)の様子

12月7日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(相談記録の書き方)の様子

執筆者 | 内田 智子

12月7日(日)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~シンプルで効果的な相談記録の書き方トレーニング

を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの内田です。

12月7日は暦の上で「大雪」にあたり、本格的に雪が降り始める頃とされています。
そんな季節の中で開催された「相談記録の書き方」更新講習には、8名の方がご参加くださいました。
みなさま反応が豊かで、とても前向きな姿勢が印象的でした。
あらためまして、ご参加くださったみなさまに心よりお礼申し上げます。

相談記録とメモの違いは、「誰のために・何のために必要なのか」
という目的によって大きく変わってきます。
記載フォーマットに意識が向きがちですが、その奥にある「相談者のために記録する」
という根本姿勢を、みなさまが真摯に受け取ってくださったと感じました。

また、相談者に同じ質問や過程を何度も繰り返さないこと、聞かれたくないこともあるというのは、
自分が相談者の立場であればすぐに理解できることですよね。

しかし、CCとして相談者と向き合う中で、「これは必要な情報だ」と思い込み、
つい質問してしまうことがあるかもしれません。
その結果、意図せず相談者の心に傷を残してしまうこともあります。

それは、決して単なる「CCとしての失敗」だけではなく、
相談者にとっては、その後も心に残り続けてしまう痛みになりかねません。
そんな、実感のこもった講師の話に触れ、相談者と向き合うことの重みをずっしりと感じました。

だからこそ、バトンとして次のCCや自分自身につなぐ相談記録には、
失敗を繰り返さない為にも正直に、相談者の為になる記録が大切です。

弊社の更新講習の醍醐味は、テーマに沿った知識や対応方法を学ぶだけではなく、
その根底にある 誠実さ・正直さ・真剣さを大切にした、謙虚なCCの育成 にあります。

目の前の方法やテクニックは、あくまで手段として大切にしつつ、
常ににCCの「本質」に目を向け続けたいですね。
そして、その姿勢を共に大切にしてくださるみなさまが
仲間として加わってくださることを、とても楽しみにしています。

さて、ここからは今回の更新講習の振り返りとなります。

講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

相談記録の書き方」の講習の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。

ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。

参加された方の声

一番の課題と認識したのは、私が書く相談記録が「相談者のための記録」ではなく、私自身の理解しやすさに偏った“自分メモ”になっていた点です。私はこれまで、面談で得た情報を共有することで他の相談員が効率的に面談でき、結果的に相談者のためになると考えていました。しかし、SOAP記録のワークを通じて、O(客観)とA(見立て)を混在してしまう癖があることに気が付きました。これは、S(主観)を十分に把握せず、相談者の意図や実像を正確に捉えないままAを書き進めてしまう傾向があるという事につながり、その事は、支援者中心の解釈が色濃く反映され、相談者のための記録とは言えません。

また、関係構築の記録についても課題があります。これまでどのような意図でどのような言葉をかけたかは記載していましたが、相談者がどのような反応を示したかまでは十分に記録できていませんでした。そのため、次回の面談で記録を引き継ぐ支援者が、相談者の状況や関係性を正確に把握できず、支援の継続性が弱くなっていた可能性に気づきました。さらに、記録を情報共有の手段としての捉え方が強かったため、SOAPの枠組みを意識せず冗長な内容になり、読み手によって解釈が揺らぎやすくなっていました。

これらの気づきを通じて、私は相談者のためと考えていながら、それを十分に実現できていなかった点を大きな反省として受け止めています。今後は、S・O・Aを明確に区別し、特にAを書く際にはSを丁寧に受け止める姿勢を徹底するとともに、面談中に学生の表情や声のトーン、発言の細かなニュアンスも記録に反映させ、関係構築の意図や支援者としての考えを具体的に書き残すことで、相談者中心の視点に立った記録を作成していきたいと考えています。この取り組みによって、次回の面談で記録を読む支援者が相談者の状況や関係性を的確に把握でき、支援の継続性や相談者の安心感を高めることにつながると理解しています。

今回の研修を通じ、自分自身の相談記録に対する課題や傾向を明確に認識できました。今後は、この気づきをもとに、学生一人ひとりの声や変化を丁寧に追い、支援の質を向上させるため、記録の書き方を改善していきます。単なる形式の見直しにとどまらず、相談者の成長や支援の質を確実に高めるための重要なプロセスとして位置づけ、相談者中心の視点に立った、より意味ある記録作りを実践していきます。

相談記録は支援の一連の関りであり、重要で責任のある要素であることを再認識しました。『相談者の利益をあくまでも第一義』を倫理とするキャリアコンサルタントとしての初心に立ち返りました。特に大切なキーワードは、相談者のための記録、属人化のリスク、関係性の見立ての3点です。

課題として、先ずキャリアコンサルタントとしての基本姿勢の欠如です。『個人の人生設計に関わること』について、多忙さを言い訳に、倫理を念頭に置かず、大切にしていない自分を深く反省しました。基本的態度・姿勢を肝に銘じ、誠実な面接対応や記録の一語一句に責任を持ち、職務を遂行するよう努めていきたいです。

次に、相談者のためのより良い支援につながる視点が乏しいことも課題です。クライエントの言葉や態度を見て、どう受け止め、どの様な支援を考えたか、根拠や背景を深く洞察することが少なく、丁寧に相談記録に記すことができていません。
理由としては、自身の驕りや思考の癖であろうと捉えています。過去の経験でうまく支援できた事例と似ていると、同じような支援でうまくいくと考えてしまいます。クライエントの特徴や診断名・タイプ・言動を観察して、支援を決めつけていたことも要因です。支援の同意をクライエントから得ていたとしても、クライエントが最優先にはなっておらず、自身の見立てから浮かんだ支援を押し付けている危険性もあります。

SOAP記録に関係性の構築を加えることで、支援の根拠や意図が明確になることも学びました。関係性の見立てのためには、クライエントの真のニーズを理解しようとする丁寧な関りと、詳細な記録が必要だと痛感しました。傾聴、受容、共感をベースに、相談者の自己決定をできるよう、自身の感情や思考の癖を自覚し、相談者主体の面接のあり方を再確認していきます。

さらに、相談者のための記録については、現在は個人依存的な記録であり、属人化のリスクが高いことも課題です。実務ではフォーマットがあり、最低限必要な情報は記しますが、相談メモに近いものでした。関係性を加えたワークでは、より再現性の高い記録になりました。支援者や時期が変わっても、第三者が読んでも、効率的に必要な情報共有ができ、支援の効果を高めます。クライエントの受傷を回避できる場合もあり、双方の信頼関係も維持されます。今後は、ツールとしてフレームに盛り込む工夫をしたいと考えています。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講習の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)

相談記録には、相談者が語った内容だけでなく、
CCがどのように受け取り、理解したのかがそのまま表れます。
だからこそ、相談記録にはCCとしての姿勢や、
人としての在り方が自然とにじみ出るのだと思います。

講習後のご質問にもありましたが、限られた時間やスペースで相談記録をまとめるのは大変ですよね。
そのためにも、日ごろから相談者のどこが大切で、次の面談につなぐ「譲れないポイント」は何かを
まずしっかりと捉える力が求められます。

今回の講習が、日々の積み重ねの助けとなり、結果として精度の高い相談記録につながることで、
相談者を守れるCCとして活躍されることを願っています。

それでは、今回はこのあたりで。
またみなさんにお会いできることを、楽しみにしています。

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この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。