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10月2日(日)1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

10月2日(日)1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

10/2(日)に
「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 論述事例読み解き編」
を開催いたしました。

みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所の八阪です。

この日は今シーズン初めての論述対策講座ということで、
「冬の試験に向けてあと2か月、ここでしっかり課題を掴んでいきましょう」と
以前から折に触れてお伝えしていたこともあり、本当にたくさんの方にご参加いただきました。
あらためて、みなさまご参加いただきありがとうございます。

前日に開催した合格者座談会とは違って、みなさん真剣モードと言いますか、
「学びたい・何とかしたい」という意欲がより強く伝わってきました。
目が鋭いと言いますか、画面越しでも熱意って伝わってきますよね。
わたしも、みなさんが真剣に学んでくださっているということを感じながら、
精いっぱいお伝えさせていただきました。

それでは、ここからは講座の要点を振り返っていきます。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
指導レベル(1級)への到達・合格に向けて、成長に繋げていただければ嬉しいです。

「1級 論述事例読み解き編」の振り返り

書いてあることそのまま拾わず、文脈・背景まで見る(考える)ことで繋がりを考える。

事例の解説をしつつ、要点を随時盛り込んでいくお話をしたので、
きっとたくさんのポイントを拾い集めて大変になった方もいると思います。
あらためてここで1つピックアップするとしたら、ここが肝になるでしょうか。

受講者向けの振り返り(復習)メールでもお伝えしましたが、
今回の事例であれば「高校生の時に…」という一か所。
この一言をそのまま取れば、ただの思い出話だったり、過去の一場面に過ぎません。

ただ、それを30代のCLがわざわざ発信したことにどれだけの意味があるのか、
その間10数年の間に信じていた・大切にしていたことは何で、どれほど強く信じていたのか、
いちいち言わないだけで、CLの中に持っている”意味”や”価値”って確実にありますよね。

そのCLが語っていないメッセージ(=訴えていること・主訴)を
どれだけ細かく丹念に拾い上げることができるか、まずはそこを練習してみてください。

SV・指導者がCLの訴えていることを丹念に、きめ細かく拾えるようになればなるほど、
事例相談者の面談の進め方の粗さや抜け・漏れ、すなわち指導者から見た問題も見つけやすくなります。
そして、指導者から見た問題点の精度が上がることで、
ありきたりなフレームへの当てはめや、誰にでも言える一般論の指導ではなく、
“その事例相談者にとって”効果のある指導が何なのか、を初めて考えられるようになるのです。

ここが本当のスタートラインです。
1級の合格率を見て迷ったり怯んだりしてしまう方もいますが、
CLの訴えていることをきちんと・丹念に理解する、という当たり前の徹底から始めてください。

CLの相談したいことやCLの抱える課題点が1つ1つ・1人1人すべて異なるように、
事例相談者の相談したいことや課題点もまた1つ1つ・1人1人すべて異なります。
特定のフレームや理論に当てはめたり、テンプレート対応で済ませれるほど、
1級の指導レベルは簡単なものではないです。

1つの言葉から、どれくらい広く、深く、遠いところまで捉えることができますか?
「CLを立体的に捉える」という言葉がありますが、
1級はまさにその実践が求められていると思って欲しいです。

そして、実践のポイントとしては
論述試験のメリットである”バックできる”ことを使って訓練をする
ことが、一番すぐに取り組めることになるかと思います。

面接試験であれば、急に前の話に戻るのは不自然ですし、
そもそも覚えていない、事例相談者が話を戻すことを望まないなど、
いろんな障害があるものですが、論述にはそれがありませんよね。
それをうまく活用してください。

問題の後半まで読み進めていくことで、

最初にCLが言ってたことは、これが原因だったのか

と後からわかることって、あるはずです。

そうすると、事例の前半に戻ってもう一度読み直せますし、
読み直しができることによって、事例相談者の対応のどこがおかしかったのか、
見直すこともできるようになります。

このバックして見直すことを繰り返していくことで、
「バックしなくても、最初に情報が出てきた時点でアンテナが立つ」ようになります。

ここはある程度、訓練の量をこなすことも必要になります。

まずは、後半まで読んでからバックしてみる形で良いので、
最初の段階では気づかなかった・見落としていたCLの訴え、CLの見方・考え方を
見つけ出す作業を頑張ってみてください。それが第一段階です。

第一段階ができるようになってきたときに、
今度は「初めから、言葉の細部にまで気を付けて読んでみよう」という
次の段階の訓練に移るようにすると、CLの言葉の繋がりも見通せるようになり、
ひいては事例相談者の見落としも見つけやすくなります。ぜひそのレベルを目指してください。

「2級 論述事例読み解き編」の振り返り

CL理解をサボらないこと。聴いてみないとわからない、はただの言い訳です。

講座の中ではたくさんのことをお伝えしましたが、
その中でも、おそらくこれが今回の講座では一番シビアなコメントをさせてもらった箇所です。

中にはグサッと来た方、ドキッとした方もいらっしゃるかと思いますが、
本当にここが2級の合格・不合格を分ける分水嶺になりますし、
論述試験だけでなく面接試験でも大事なポイントになりますので、もう一度取り上げています。

講座に参加した方のアンケートの中にも、

今までCL理解や共感はできている”つもり”だったが、全然浅かった。

何を拾ってどう書くかばかり考えていたが、
そもそもCLのことを表面的にしか捉えられていなかった。

と書いてくださっている方も複数いらっしゃいました。
(そこに気づくことができて、受けとめる勇気も持ってくださっていることに拍手です)

CLは、決してCCに事実や出来事の説明をするために来ているのではありません。
自分の抱えている困り事や悩み、そこにくっついている不安・怒り・悲しみなどの感情も含めて、
ぐちゃぐちゃに絡まった「嫌なこと」を抱えたまま、みなさんの前に現れます。

そんな状態で来るCLが、本当に理路整然と自分の相談内容を話せるでしょうか?
何かを言い忘れたり、話が飛躍していたり、何から話せばいいかわからなかったり、
そして何より、目の前のCCが本当に信頼できるのかわからなかったり…。

さまざまな要因が絡み合って、CLがその時・その場で
「これくらいなら話しても大丈夫だ・話せそうだ」と感じたことしか出してくれません。

ということは、まだ言葉にされていないことがたくさんあるはずだ、という前提を持って
CLのお話を聴く必要があるということです。

そして、この前提を押さえたときに、次にCCがどうするか。
そこが冒頭で言った、分水嶺になるところです。

「わからなければ聴いてみればいい」という姿勢をCL視点で考えると

「全然理解しようともしてくれない、全部説明しないとわかってくれない」

ということと同じだからです。
これでは、CLもわざわざ時間と手間を割いて相談に来た甲斐が無いですよね。

わからないことをすぐにCLに聴く前に、
CL自身が見ている景色、聴いている声、そこで抱く感情などを
CC側が十分にイメージすることができているでしょうか?

論述でも面接でも共通ですが、特に論述の場合は、
文章で書いてあるので聞き逃しも忘れてしまうこともなく、
大事なポイントを何度でも繰り返し考えて、CL理解を深める訓練ができます。
(ここは1級も2級も共通ですね)

そして、自分なりにイメージしたCLが抱えている困り事の”困り具合”や
不安・怒りなどの感情の”強さ/複雑さの度合い”をイメージすることができたら、
それを断定してしまうではなく、CLとすり合わせていく作業があることを忘れないでください。

講座の中では決めつけと洞察は明確に違う、とお話しましたね。
まさにその部分です。

CLのことを理解しようと、手を抜かずに精いっぱい考え抜くようにしてください。
ちなみに、面接試験の場合は、その自分なりに掴めた・見通せたものを
CLに確認”してもらう”というプロセスが入ります。問題点の共有ですね。

CCがCLに確認する、ではない点に注意。
細かなニュアンスの差が、CL第一を徹底できているかの差になります。

本当にわかったかどうか以上に、わかろうと努力する姿勢こそが大事なんだと
心に刻んでおいてくださいね。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

1級 論述事例読み解き編 参加者の声

私のこれまではCCのあら捜しのみを必死にしていました。先生の説明を聞きながら、まずはCLの自己不一致を理解して、そのCLに対するCC対応の適切な点と改善が必要な点が整理できればもう少し納得がいくように書けると思いました。必須問題の問3がそれかと思いますので、そちらの講義も是非企画お願いしたいです。

春に受講した2級の論述対策講座で、「読み解く」という重要性を知りました。なので、今回の1級論述対策講座を楽しみにしていました。自分なりに深く読んでいたつもりでしたが、まだまだ浅く大切な要点を抜かしていることに気づけました。2時間みっちり、大切なポイントが凝縮された講座で、受講してよかったです。まだまだ今の段階では、解答用紙に書く・まとめることができない段階ですが、振り返りメールでいただいた最後のポイント・・今後は、自分でチャレンジしてしっかりアウトプットの訓練を積んでいこうと思います。本日もありがとうございました。

以前、受検終了後に個別で読み解きをしていただいたことがあり、その時のビデオを何度も聞きなおしています。そのたびに、私自身の読みの浅さ、相談者の思い・考えを読み取る力の低さを感じつつ、新たな発見が出来たことを喜んでいました。今回も同じでした。特に「14年間恵まれた環境の中で仕事をしてきて、今回初めてというくらいのショッキングな出来事に遭遇している相談者の辛さ」をとらえる視点が浅かったことに気が付きました。八阪さんの読みの深さに感心すると同時に、キャリアコンサルタントとして人の相談に乗ることは、俯瞰してみる力を磨いていきたいと強く思いました。

八阪先生、お忙しいと思いますが、論述読み解き・必須問題編もぜひよろしくお願いいたします。
本日もありがとございました。論述問題はクリアできているのですが、自分と異なる視点・見方・捉え方を学びたいと思い、参加しました。言葉を丁寧に拾い、背景や文脈を理解していく、まさに私に不足している視点に気付くことができました。よく「事例記録に書かれていない点について書く」と聞きますが、どこまで書けばいいのか、事例をどのように見ていけば内面にたどりつけるのか、よくわかっていませんでした。書き方ではなく「相手を分かろうと全力で努力する」こちらの姿勢との基本に立ち返ることができました。ありがとうございました。

2級 論述事例読み解き編 参加者の声

本日の講座は、自分がいかにCC主体になっていたのかに気づかされました。CL主体と思っているのに、実際に論述の時にはどう回答するかしか考えていなかった気がします。このままだと、やはり面接でも、CC主体のままだと思いました。「CLの視点・CLの見方で物事を理解できるようになること」を大事にして、相談者理解をさぼらないで相談を受けていきたいと思います。

八阪先生が逐語中から把握されたCLの感情の深層、問題点などを聞いて大変CLファーストで納得するものであった。自分でそれがすぐにできるかはなかなか難しいが、まず文中に記載されていることプラスアルファの視点で別の回のものでやってみたい。前回の論述試験で道筋立てて論理的に書いて自信があったが、点数は前々回より上がらなかった。それは国語の問題のように表層的なところしか把握していないことによる可能性がある。深い読み方を今後訓練していきたい。

本日はありがとうございました!論述読み解き編ということでしたが、面接対策、ひいては日常の業務にも活かせるお話をしていただき、大変勉強になりました。コメントは少々辛口と感じましたが(笑)八阪先生の「キャリアコンサルタントの質を上げたい」という思いを感じ取れたように思いました。面接対策の方でもお世話になります。またよろしくお願い申し上げます。

今回も新しい発見でした!ありがとうございました。論述の書き方が分からず、このままでは論述も通らないのではないかという不安から受講しました。受講してよかったです。私はCLの気持ちの汲み取りを”さぼっていた”のです。この受講でこのことに気づくことが出来てよかったです。CCとして本当に仕事をしていくためには何が必要なのかよく考えるきっかけにもなりました。奥さまへの想いを話してくださって、先生の人柄も伝わってきました。ありがとうございました。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

論述の対策と言うと添削がすぐに思いつく方も多いかと思いますが、
講座でもお話した通り、添削は「添削する側が確実に正解を知っている」ときに
有効になるものですので、対人支援の業務で”正解”を追うことのおかしさに
気づいていただけたなら幸いです。

実際、講座の中ではわたし個人の見立てをお伝えしましたが、
それを絶対的な正解とせず、取り入れられる視点は十分に取り入れて、
自分色の支援のレベルアップにつなげてください。

それでは、また次の講座でお会いしましょう。
今回のご参加、ありがとうございました!

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まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。