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3月23日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(質問力アップ・洞察力と環境理解)の様子

3月23日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(質問力アップ・洞察力と環境理解)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

3月23日(土)に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング~

洞察力を高めて相談者の本音に気づける環境理解のしかた~
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所の八阪です。

この日の講習は、2023年度に弊社が開催する最後の更新講習であり
かつ他の講座・イベントも含めて同年度最後の講座であったため、
何か一つの区切り・節目を迎えたような、そんな気分で当日を迎えました。

ちょうど世間は卒業シーズンだったことも重なって、
「わたしたちも、2023年度という1つの学年を卒業したと言ってもいいのかな」
なんてことも考えながら、当日来てくださったみなさまには
いつも以上に良い学びの機会が提供できるように、
楽しさと厳しさをミックスしながらお話をさせていただきました。

例年、3月の講座は比較的少人数になることが多いのですが、
この日は午前の「質問力アップ」の講座は満席になるなど、とっても賑やかな1日でした。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございます。
当日の学びをぜひ、ご自身のCCとしての健全な成長に繋げてくださいね。

さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。

講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

体調の関係で声の調子があまり良くないのと、それをカバーするために通常と異なる環境で収録しているので、
やや雑音が多い・お聴きづらいところがありますが、ご容赦ください。

質問力アップ」の講習の振り返り

洞察力と環境」の講習の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんのメッセージをいただきましたので、
一部だけになりますが、ぜひご覧ください。

参加された方の声

情報収集型の質問では「相談者が話すメリットはない」という言葉にハッとさせられました。
キャリアコンサルタントの養成講座や国家試験などでは、クライエントは情報提供をするのが当たり前の前提に立っていると思います。しかし、現実では、クライエントからすれば「それをなぜ聞くの?」「なぜ家族の話をしないといけないの?」「話をしにきているのは私なのに、なぜ私の周囲の人の話を聞くの?」と思うことは、とても当たり前な反応だと思いました。
今回の講座は、そういった実践の場を想定したなかで、どうキャリアカウンセリングを行えるかを考えるきっかけになりました。

八阪先生の温かな雰囲気、時に厳しいお言葉の中、自問自答しながら他の受講者の方と楽しく受講させていただきました。ありがとうございました。
相談者の視点で、とか相談者第一でと言いつつ、いかに自分中心で相談業務をしていたことが多かったか、ほんとうに申し訳なく思っています。また、日々の生活も丁寧に、自分の身近な人を大切にしていこうと改めて思いました。受講後の夜の私は、家族のことを想い、共に時間を過ごせたような気がします。

なにごとも適当にしないこと、ちょっと気を抜くと忘れそうで、手帳にメモしました。
とてもしんどい、けれど当然のこと。がんばります。
また、八阪先生の講座を受講させていただきたいと思っております。ありがとうございました。

「キャリアコンサルタントは、情報収集をせずとも、相手がアウトプットした情報と周辺情報から本来会話ができるはずであって、そのための思考をすることがプロとしての役割なのだ」というお話があり、私は今まで自分のための情報収集をしてしまっていたなと反省しました。

キャリアコンサルタントは自分の聞きたいことを質問するのでなく、意図を持って質問をすると言われたのですが、いざグループワークで色々と話をしていると「そうか」と思う時と、「よくわからなくなってきた」と思う時が交錯していたように思います。
私は自分の質問は感情受容型になるよう共感的理解を意識して行っているつもりでしたが、ワークシート①で書き出してみると情報収集のための質問が先に出てしまっていたようです。「ではどんな質問がいいのか」と考えるとベクトルが自分に向いている、「この質問が相談者のためになっているか」とベクトルは相談者に向くことが大切なんだと学べました。

講座のテーマを見た時、どちらかというと自分自身は思考転換につながる意図的な質問をしていると思っていた。しかし、グループワークでの検討のなかで、これまでの私の質問は私が思う方向に思考転換させるという意図の誘導的な質問だったのかもしれないと気付いた。
練習のワークでの振り返りで、先生がおっしゃった「○○って何か言い残したことがあると思う?」という質問は相談者を不快にさせたり誘導したりすることなく、思考を揺さぶり考えてもらうために適切な質問だと思った。私自身このような言葉はこれまで思い浮かばなかったので、目から鱗が落ちる感覚だった。
語彙力があまりなく、適時に意図的な質問が出てこないため、今後は日常生活のなかで言葉を選んだり、言い換えを考えたりし、訓練していく必要がある。

八阪先生、本日もありがとうございました。
今回の更新講習は初めて受講しました。習熟度確認試験を行い自分自身の課題点を振返ることで課題点の原因・改善点を解消するためには、日々の相談について改めて見直し、改善点を取り入れた相談を行うことが必要だと思いました。
提出期限が1ヶ月あることから、明日にこれまでの相談を検証し、課題点を意識しながら改善点を相談のなかで取り入れることで、相談者との相談がどのような変化があったかかを習熟度試験のシートでご報告いたします。

①蓋然性を考えて質問をつくることに関して、先日に相談に来られたCLを思いだしました。私は公的機関での相談員です。あるCLから事前に電話で、医療に関わる職業訓練について相談に行きたいと予約を受けていました。来られたCLは、来られた時から多くの問題を抱えていることが伺えました。

相談が始まり、一歩的に自分の話をするCLの話を聞きながら、先日受講した2級口頭試問編の題材を思い出し、関わり方を学んだので、その場面で私は意図して問題点について質問したところ、CLははい、いいえとも言わず引き続き自分の話をし続ける姿を拝見し、今の私との関係を深めるためにもこのまま話を聞き続けることが今日の相談はよいのだと判断した場面がありました。
CLが帰った後、先ほどの関わりについて口頭試問で説明するならどのように自分は答えるかぼそぼそと言って見ました。感覚的な質問から意図した質問をすることによって、CLの反応で今後の対応を決めていくことを実感した場面でした。自分の言動の根拠が説明できるとはこんな感じなんだと自分の相談が一歩前に進んだと思える一日でした。

②質問力を高める為の日常の訓練について、八阪先生からスーパーの店員さんへの感謝の言葉についてお聞きしたのは今回2回目です。以前お聞きしていたのにすっかり忘れていました。今回改めてその話をお聞きし、普段の業務にCLが言ってほしい言葉を自分で考え、相手に伝えているかと考えたときに伝えていないよなあ・・・誰に対しても「お疲れ様でした、お気をつけてお帰りください」だったな、と。
不安を感じているな、労いの言葉がほしいのだな、ただ話をきいてほしいんだなといった相談者の発した言葉や非言語の部分にもっと意識し、相談者にとって今日は相談に来てよかったなと表情で感じ取れる相談を行いたいと思います。

相談者の周囲の人々を知るとき、その人々と相談者の「関係性の深さ」をしっかりと見極める力が必要になる。相談者が提示する周囲の人たちは「周囲の人たち=相談者を支援してくれる人たち」ではないことを理解しておく必要がある。

今回の講座で、相談者の周囲のいろいろな人たちが出てくると、相談者中心のはずが、無意識に焦点がずれてくることに気づいた。あくまで「相談者中心」で話を聞いて支援していかなければいけない。これは常に意識しないといけない課題。

相談者の周りの環境を理解する重要性に気づくことができ、相談者へ寄り添うことの意味の理解に近づいた気がしました。相談者と周りの人の人間関係をマップで示してみることも、とても興味深いワークでした。

「相談者が『言っていること』と『言わんとしていること』は違う。発言したことを拾っただけでは、相談者理解にも問題把握にもならない。」というヒントが心に響きました。

当日の講習の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

講座の最中にzoomのようなオンラインでの講座に参加する時って、
拍手はすごく大事ですよとお伝えしましたが、やはりこうして画像・写真にしてみると
その雰囲気の良さや温かさも伝わってきますよね。

特に午前の「質問力」の講座では、
相手を思いやる気持ち、相手がどうして欲しい/どう言って欲しいのかを考えて、
CCはそこをベースにして自分の関わりを決めることの大事さ
をお伝えしましたが、
言葉で聴くよりビジュアルで見た方が一目瞭然です。

頑張って発表した方が「勇気を出してよかったな」とホッと安心できる場を創っていくこと。
そして、頑張った人がいい笑顔になれること。これってとても素敵なことです。
弊社の講習では、これからもこうした温かさを大事にしつつ、
一方で支援のプロとしての意識・責任感も醸成していく。
そんなバランスの取れた内容で、次年度も学び・成長の機会をお届けしていきます。

今回参加された方はもちろん、この記事をご覧になっているみなさんも、
ぜひ次の機会には、弊社で一緒に学んでくださると嬉しいです。
ご参加をお待ちしております。

弊社の国家資格CC更新講習 特集ページのご案内

弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは、以下の「国家資格CC更新講習のご案内ページはこちら」の
ボタンをクリックしてご覧ください。

みなさまのお越しを心からお待ちしております。