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7月21日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(事例検討と倫理・学生若者支援)の様子

7月21日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(事例検討と倫理・学生若者支援)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

7月21日(日)に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~事例検討の効果的な進め方と倫理綱領の上手な活用法を学ぶ

~学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ~
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所の八阪です。

この日は日本各地で今年の最高気温を更新する、ものすごく暑い一日になりましたね。
講座に参加されたみなさんの中には「暑い中移動しなくて済むのでオンラインで良かった」と
感じておられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいうわたしもその1人で、これだけの酷暑だと対面講座を開催しても
「会場に来る道中で参ってしまう人が出るんじゃないか」と心配になりそうです。

オンライン形式の講座だと、全国どこにいても受講できるというだけでなく
天気や気温にも左右されにくいので助かりますね。
この日もみなさんが無事に参加できて良かったです。

午前の「事例検討と倫理(K-1)」は先月に続いての開催となりましたが、
こちらはわたしが一番大事にしているCCとしての姿勢・あり方を学べる内容で、
相談業務未経験の方からベテランの方までどなたにも必須となる
CCというお仕事の基礎や原点に関する内容
を深く学んでいただきました。

基礎や原点は、決して初級や初心者限定ではなくて、
CC全員に必要なことだとわかっていただけたなら嬉しいです。

そして、午後の「学生・若者支援(K-3)」は半年ぶりの開催ということで、
わたしも話をしながら、みなさんの様子をみながらお話をさせてもらいました。

「最近の就活市場」や「若者の傾向」といった、すぐ陳腐化する今だけのニュースを扱うのでなく、
特にCC・支援者が学生・若者のCLと接するときに勘違いしやすいところ、
支援のつもりが主体性を奪う関わりになってしまうリスクなど、
他社では聞けない話を中心にお届けしました
ので、
良い刺激・良い学びになった方もたくさんいらっしゃったかと思います。

さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。

講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

事例検討と倫理」の講習の振り返り

「学生・若者支援」の講習の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。

ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。

参加された方の声

ずっと聴きたかった講座「学生・若者支援」に参加させて頂き、有難うございました。改めて自分の支援は、全く学生・若者に対する配慮が無い事に気付きました。

まずは、若者に対する思い込み「わからないよね」や「教えて欲しいんだよね」を捨てる事が、第一と思いました。主体性の無い人を作っているのが、そういう大人なんだと教えて頂き、納得、痛感致しました。逆に主体性の有る若者を社会に送り出す事が、支援の役割とも言えるのでしょうか。今更ながら、そう思うと責任重大です。

昨夜からずっと「うーん、ではどうすれば」と色々考えがまとまらず、ただ「ゲーム好きの学生」の話で、「関わりの意図」を持っての応答は、全く頭に浮かばない言葉でびっくりしました。「意図」と分かっていても、実践が出来ていないのが今の私です。なぜかと考えてみると、きっとそこには「この場ですべき話」や「一般常識」が壁になっていると思います。社会人経験の無い学生に、最低限の当たり前を押し付けているのだと気付きました。

グループワークの「白紙の履歴書」に対して、安心感を生む言葉と言われ、考えられた言葉は「考えたけど、書けなかった理由が何か有りましたか?」で完全に考えるべき書くべきを前提としている事に、後から考えて愕然としました。 先生の「気まずかったんと違う?」は目からうろこで、私は気持ちの代弁なんて考えてもいませんでした。確かにそんなふうに言われたら嬉しいし、安心出来ます。言葉の違いの大きさ、大切さを感じました。意識しないと忘れそうですので、一人一言から実践してみようと思います。

人生の先輩として、過去の経験の伝達も有効な支援の一つと思い込んでいましたが、陳腐化と言われれば確かにそうですね。先の長い未来を持っている若者が、変化に耐えられる力を養う為に、カウンセラーに何が出来るかと言われれば一緒に考える事だけ。だからこそ考えたいと思ってもらえる関わり、フラットな関係が大切なんですね。焦らずじっくり、今その方がどんな気持ちでいるかを、感じ考え言葉を選んで行きたいと思います。

学生や若者の履歴書、職務経歴書の添削が苦手ですが、テクニックだけではない大切なことを学び、言葉のかけ方ひとつとっても難しさと危険さを思い知らされました。
正解がわからないからこそ、日々自分自身もこれでいいのかと迷ったり、周りのCCの方に影響されたりしますが、今回先生の若者支援に対するCCの心がけは、とても共感しましたしハッとさせられました。働いた経験、年齢さまざまな違いも含めて、お互い対等で相談者に寄り添って考えられるように対応していきたいと改めて感じました。

普段の相談業務では40代以上の方の対応が7割近くで、若年者の方と関わることが少ないので、支援の方法を学びたいと思い、受講させていただきました。講習は初めから終わりまで「目から鱗」の連続でした。
また、最後のグループワークでは私にとっては壮大なテーマのディスカッションを通してキャリアコンサルタントとして、一個人として「どう生きていくか」も考えることができ、とてもありがたい時間でした。どうもありがとうございました。

安心感を生む関わりを”たった一言”考えるだけでも『本当に難しい』ことを痛感しました。常日頃の自分自身の態度や発言を定点カメラで観てみたいものだと思いました。クセや思い込みの強いCLに対しては巻き込まれないように用心して警戒心を抱いていることも、きっと所作や表情に現れているのでしょうCLにはお見通しなんだなぁ…。(多分…)

私が毎日出会う障害児(の母)や精神疾患を抱えていらっしゃる方々が初回面談の際”お世話になります”と仰ることがありますが、(単なる挨拶・儀礼的なものかもしれませんが)いつも、この言葉にモヤモヤする自分自身がいました。
今回受講して”教えてください”が持つ弊害を学び、上下関係(私の場合依頼する人・教示する人という関係)を元にした関わり方になりがちであることを内省しました。八阪先生がCCの関わり方・影響度とその責任を考えようと強く仰る意味が理解できました。
”頼まれたから”福祉サービスに繋ぐだけでなく、もっと深く私の関わり方、影響力とその責任を熟考する人となりたいと強く思いました。

今回あらためて、『倫理綱領』を読み直しCCとしての軸を据えたいと強く思える有意義な講義でした。八阪先生、木上さんそしてグループワークで関わった皆さんに感謝申し上げます。”ありがとうございます”

いち担任として、全体をまとめる立場と、いち講師としてプロになるためのベースを作る授業を進める立場の両方を経験しながら、あえて「上下関係を作る」ことを意識してきました。
学生が目指す業界には、ひとりひとりの話に耳を傾け、本人の価値観を優先する環境が少ないと感じており、その中で働くためには、あえて厳しくしたり、矛盾を与える指導をすることで、学生たちのリアリティショックを和らげたかったからです。

しかし、私が過ごしてきた時代と今では、環境も少しずつ変わってきていることを理解する中で、学生たちへの関わりも変えていく必要性を感じていました。今回の講座で改めて気づいたことは「上下関係を作ることへの弊害」です。
「主体性」が求められているにも関わらず、「〇〇したほうが良い」と画一的な接客スタイルを教えることで、学生は何も考えずロボットのように実践しているかもしれない、と改めて感じました。限られた時間ではありますが、最大限「学生の考えを聞く」、「学生が考える」時間を多く取ることができるようなカリキュラムを再度検討していきたいと思っています。

CCとは、人の人生に関わる重責を担っていることをまず肝に銘じなければならない。そのためには、自身が日々研鑽を積み重ねなければならない。具体的には、「言葉」というものは個々人で受け取り方が違う。そのために倫理綱領を活用することが大切である。
また、CCとして成長するには、品質管理が必要である。絶対はない。CLに真摯に向き合い、これでよかったのか?と思い、常に磨き上げなければならない。事例検討においては、経験値が高い人の意見に左右されず、多様な視点が必要である。また、事例を出した側が前向きになることが目的である。

私は普段自分を行っている相談業務を省みる機会がなかったので、改めて自分で点検し、自身の相談業務の改善のヒントを得たいと思いから本講座を受講しました。
受講してみて、実際にいろいろなことに気づかされましたが、特にいろいろな人がキャリアの相談に乗れる中で、プロであるCCとアマチュアとの違いがなんであるか、そのことを考えるキーワードとしての「品質管理」という言葉・考え方が、深く自分自身に刺さりました。同時に、その品質管理を実現していく上で、倫理綱領が拠り所になるのだというのは新たな発見でした。正直、この手の綱領は、建前ベースのきれいな作文ぐらいにしか思っていなかったからです。
綱領の記述はコンセプトやキーワードが圧縮されているので、具体の事例を検討する際に、突き合わせながら、具体と抽象を行き来することで、少しずつ理解が深まることを体感することができ、その重要性を認識することができました。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講習の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

実はどちらの講習でも強調してお話していた箇所があって、
連続参加された方は気づかれたかもしれませんね。
「そのレベルのアウトプットはプロとしてふさわしいのか?」
「本当にCLに対して責任を持てる関わりなのか?」
そんな話をたくさん盛り込んでお伝えしたので、みなさん真剣な表情をして、
気を引き締めて聴いておられるシーンがたくさんあったのかなと思っています。

堅いテーマになってしまいがちだからこそ、
ちょっと気持ちをほぐせるような小道具や写真なんかもご用意して
少しでもふっと気持ちがほぐれる瞬間も創れたらと考えながら講座を運営していたので、
こうしてたまに見せる笑顔のシーンも生まれましたね。

大事なことは真剣に、そして時には笑顔もある。
今回はそんな”緩急”がしっかりつけられた講習になりました。
この記事を読んでいる方にも、弊社の講習の雰囲気や様子が伝われば嬉しいです。

次は8月にまた更新講習がありますので、そこでお会いできることを楽しみにしています。

単に資格を更新することや、修了証を得ることを目的とした講習ではなく、
CLのお役に立つために成長するという機会として学ぶ。
弊社の更新講習は、これからもそういう位置づけでありたいと思っていますので、
その考えに共感してくださる方に、ぜひ弊社の講座に来て一緒に学んでもらえたら
わたしとしてもすごく嬉しいです。

それでは、今回はこのあたりで。また次の講座でお会いしましょう。

弊社の国家資格CC更新講習 特集ページのご案内

弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは、以下の「国家資格CC更新講習のご案内ページはこちら」の
ボタンをクリックしてご覧ください。

みなさまのお越しを心からお待ちしております。